2009/12/22


教育が目指すもの

「坂の上の雲」の放映が11月からNHKで始まりました。
全13回、足掛け3年にわたり放映の予定です。
原作「坂の上の雲」は、司馬遼太郎により10年の歳月をかけて
書き上げられた作品です。

「坂の上の雲」を読むと、気持ちが熱くなります。
近代国家建設という新しい時代に
立ち向かった人々の勇気をもらえるからです。
苦悩しつつも新たな価値観の創造に
奮闘した人々の姿が描かれています。

今、世界はグローバル化の波に洗われています。
日本は社会構造の変化に直面しています。
でも、今に始まったことではありません。

「歴史は繰り返えす」ものなのでしょう。
今に生きる私たちも、新しい時代に立ち向かわなければなりません。
勇気をもって、新たな価値観の創造に突き進まなければなりません。

この作品に初めて出合ったのは32年前です。
防衛大学校への進学を考えている私に、
「是非これを読め!」と友人が薦めてくれました。
これまでとは全く違う環境へ進むことへの不安が
見てとれたのかもしれません。

進むべき道は切り開くものです。
新しい道を切り開くためには新しい価値観が必要です。
勇気をもって古い価値観を捨て、
新たな価値観の創造に挑まなければなりません。

教育が目指すもの、それは次の時代を切り開く人財づくりです。
新たな価値観を創造し、新しい時代を
切り開く勇気を育まなければなりません。
互いに勇気を与え合うような関係づくりを
波及させていかなければなりません。


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2009/10/27


行動に変革をもたらすもの

民主党鳩山氏が総理となって1カ月以上がたちました。
与野党の立場が逆転し、霞ヶ関ではこれまでとは
全く違った現象が起きています。
予算をより多く求めるのが仕事であった各大臣は、
自分の省庁の要求をできる限り削減することに力を注いでいます。

誰がリーダーになるかによって、組織の動きは大きく変わるように見えます。
目指すものが変わるからです。
目指すものが変われば、価値観も変わります。
価値観が変われば、行動も変わるからです。

何を目指すかは時代の要請です。
国民の目指すものが変わったから、自民党ではなく
民主党が選ばれたのだと思います。
「リーダーが変わったから、目指すものが変わった」のではなく、
「目指すものが変わった、(選ばれる)リーダーが変わった」と
いうのが現実ではないでしょうか。

日本人にはスピードメーターを持っている人が多く、
コンパス(羅針盤)を持っている人が少ない、と評されることがあります。
スピードメーターでは速さという量は測れても、
何を目指すかを指し示すことはできません。
目指すものが定まらないのに、
量に価値を置いても空回りをするだけです。

過去に引きずられてはいけません。
時代の要請を感じとることが大切です。
「何を目指すか」を問うことを忘れてはなりません。
そのことが行動に変革をもたらすからです。


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2009/09/01


自己責任と全体最適の両立

研修会などで、「部分最適ではなく全体最適」ということを
教えられてはいても、組織の中で部分最適中心に動いてしまうことは
少なくありません。

特に、個人の実績評価のウエイトが大きな組織においては
その傾向が強いように思います。

生き物には自己防衛本能があります。
まずは「自分がかわいい」というのは当然なのかもしれません。
しかし、全体最適が志向されない部分最適というのは最悪です。
自分もその一部でありながら全体を破壊してしまうからです。

行き過ぎた部分最適は、(あたかも癌細胞のように)全体を
機能不全・機能停止へと至らしめます。

人間は自然の一部でありながら、自分たちにとってのみ
都合のいいことばかりをして、全体である自然を破壊し、
自分たちの生存をも危うくするようなものです。

「自己責任なんだから仕方がない」と、
全体最適を志向しない部分最適は戒めなければなりません。
個々人が自主性や積極性を発揮していくことはとても大切なことです。

しかし、全体最適を志向しない自主性や積極性ほど
危険なものはありません。

全体最適のために自己犠牲を強いるというのも間違いです。
全体最適は強制されるものではありません。
全体最適が強制されれば全体主義に陥ります。
個性の発揮が阻まれます。
全体最適は部分を構成する個々人の自覚と行動から
達成するものではないでしょうか。

強い組織には自己責任と全体最適の両立があります。
他者依存から自己責任へ。

日本人特有の「甘えの構造」から脱却していくという変革の中で、
全体最適もまた自主的に追求したいものです。


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2009/07/07


リーダーシップの基盤と教育

基盤とは、建物でいうと基礎の部分です。
建物は基礎が大事といいます。
いくら上ものの見栄えがよくても、基礎がいい加減ですと、
「手抜き工事」「欠陥工事」となってしまいます。
(基礎がいい加減であっても)初めのうちはいいのですが、
時間がたってくると建物全体が傾いてきたりします。
基礎とか基盤というのは、表には出てきませんが
非常に重要な部分です。

リーダーシップ、すなわち、人を動かすために、
土台として重要な機能が「統御」です。
「統御」とは、自分のメンバーに対して
「感化を与えること」であり、人間的影響力ということです。

リーダーは自分のメンバーに対して目標を与えたり、
指示を出して動かすわけですが、同じ目標を与えても、
あるいは、同じ指示を出しても、誰が指示するかによって
その指示の伝わり方は大きく違います。

「〇〇さんが言うのだから一生懸命やろうよ!!」と思われるか、
「××さんが言ってることだったら、
まあこの程度でいいんじゃないの~」と思われるかは、
そのリーダーのメンバーに対する人間的影響力によって決まります。
目標の達成や指示の伝わり方は「統御」によって
大きな違いとなって現れます。

リーダーシップというと、目標設定の仕方や指示の出し方、
あるいは管理手法に目が行きがちですが、
実は「統御」の重要性をしっかりと認識すること、
そしてその機能を高めていくことがとても重要です。

教育も同じです。
教育の内容も大切ですが、誰が教えるかによって
教育の効果は大きく変わります。
同じ内容を同じ方法で教えても、教育を受けた人が
「本当にそうなろう」「本当にそうしよう」と思うかは、
教育する人の人間的影響力によって決まります。

教育の効果を高めるために、教育内容や教育方法を
検討するだけではなく、
「誰が教育するのか」「教育できる人をどう育てるのか」を
十分に検討し、具体的施策を講じていくことがとても重要です。


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2009/05/12


リーダーシップの重要課題

リーダーという立場になってストレスを抱える人は少なくありません。
メンバーを持ったものの、なかなか自分の指示に
従ってもらえないからです。

自分自身がメンバーの立場であったときは、
多少納得がいかない点はあっても、「リーダーからの指示なんだから」と
従っていたように思えるからです。
でも、いざ自分自身がリーダーになってみると、
メンバーは自分が思っているようには動いてくれません。

人を動かすときに、「自分が言ったとおりに動いてくれるだろう」と
いうスタンスでいると、ストレスを抱えることが多いようです。
「自分が言ったとおりには動いていないかもしれない」という
スタンスでいた方が、ストレスを抱えることが少ないようです。

リーダーシップの重要な課題に、「自分とは違った常識とか
価値観を持った人を、どう動かすのか」ということがあります。
自分と同じような常識や価値観を持った人を動かすのは
比較的容易ですが、自分と違った常識や価値観を持った人を
動かすのは簡単ではありません。

どんなに説明を加えても、自分の常識や価値観に
もとづく説明ですから、自分とは異なった常識や
価値観を持つ相手にとって「わかりやすい」とは限りません。
自分と相手の持っている常識や価値観の違いが大きければ大きいほど、
自分にとってわかりやすい説明は、「相手にとってはわかりにくい」と
いうことになってしまいます。

教育においては、「相手の常識や価値観を変える」ということも
時には必要です。
しかし、人を動かす基本は、「まずは相手の常識や価値観に
もとづいて説明する」ということでしょう。
人を動かすときに、「自分の常識や価値観を前提にする」ことは危険です。

リーダーとしてメンバー一人ひとりの気持ちを理解していくことは、
とても大切なことです。
しかし、どんなに理解したつもりになっても、
やはり相手と自分は違うのです。
違いがある以上、お互いが理解しあっていくことが求められます。

「自分が言ったとおりに動いてくれるだろう」というのは期待です。
期待は時には裏切られることもありますから、
それを当然としてはいけません。

どんなに分かりあったように思える仲であっても、
「自分が言ったとおりには動いていないかもしれない」と
いうスタンスでいる方が、ストレスも溜まらないでしょうし、
相手を理解しようとし続けることになるのではないでしょうか。


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2009/03/17


教育研修とは何か?

この3月末、船井総研へ入社して丸15年となります。

入社以来、業績向上支援とともに教育研修を併行して行なって参りました。
今回は、「教育研修とは何か?」についての私の思いをお伝えさせて戴きます。

●教育研修はエキサイティングな場です。
 異種の人間との出会いの場だからです。異種の脳、異種の発想、
 異種の価値観、異種の常識、異種の経験、・・・・etc. が出会う場だからです。

●教育研修は創造の場です。
 異種の発想や価値観が出会うと最初は違和感を伴いますが、
 しだいに融合していきます。
 互いの長所・短所を受容し、そして補完し合って一体のものが
 創り上げられていきます。
 異種のものが融合すると新種が誕生するようです。

●教育研修は感性を磨く場です。
 異なった視点から捉えた映像を重ね合わせると、物事を立体的に
 認識することができます。いろいろな価値観を取り込むことによって、
 奥行きのある味わいが得られます。
 価値観の多様性が、仕事や人生に豊かな色彩を与えてくれるようです。

●教育研修は友を得る場です。
 教育研修には意識の高い人、成長意欲の強い人が集まります。
 モチベーションが低いと言われる人が会社からの指示で参加される
 場合もありますが、成長意欲がないということはありません。

 人間には自己成長への欲求があります。
 それが表に出てこないのは環境がそうさせているからです。
 教育研修は意識の高い友を得る場であり、互いが刺激し合う動機づけの場です。

●教育研修はビジネスの場です。
 教育研修は知識や技術を習得する場であると見られがちですが、
 教育研修の究極の目的は創造を促すことです。

 創造につながらない教育研修では意味がありません。
 ビジネスとは需要創造ですから、創造的な企画が生成される教育研修は
 ビジネスの場と言っても過言ではありません。


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